人間の浅はかな欲が招いた悲劇。ペット産業の犠牲となった繁殖犬の悲しい生涯を忘れてはならない

あなたはペットショップの裏側を想像したことはありますか?

一部のペットショップやブリーダーの中には悪質な行為を繰り返し行っているケースがあります。

子犬を量産するために、餌もまともに与えられず繰り返し繁殖をさせられる犬。

人気のMIX犬を作るために、動物実験さながらの繁殖実験をしているなんてケースもあります。

ペットショップに並んでいる愛らしい犬たちの裏側には、犠牲となっているたくさんの犬たちがいるのです。

グレムリンと呼ばれた犬

2016年2月、アメリカ・テキサス州で悲しい犬が保護されました。

繁殖の知識が薄いバックヤードブリーダーが、売れる容姿を作るために繁殖実験を繰り返したのでしょう。

人間のエゴにより様々な犬種を掛け合わせる繁殖実験の結果、普通の犬とはかけ離れた容姿になってしまった犬。

気道は呼吸困難に陥るほど狭く、心臓肥大によって片側の肺が押しつぶされていたため満足に呼吸をすることもできません。

そして4本の足は変形してしまい、まともに歩くこともできない状態でした。

その容姿から「グレムリン」と呼ばれていた犬は、「ロキ」という名前が与えられ新しい人生をスタートさせます。

みんなの人気者に

容姿とは裏腹に、まるで太陽のように明るく天真爛漫なロキ。

人間のことが大好きで、甘えてくる姿は決してグレムリンなんかではありません。

ロキの存在がインターネットにアップされるとたちまち拡散され、あっという間にみんなの人気者になりました。

そしてロキのファンたちから、ロキの治療負のために2,500ドル以上の寄付金が寄せられたのです。

人間のエゴで傷つけられた犬は、人間の温かさによって手術を受けることができるようになりました。

こうして手術を受けたロキは、以前よりもずっと楽に呼吸ができるようになります。

更にロキの体力が回復したころ、保護しているセンターにロキの竿親になりたいという女性が現れました。

初めての家族

ロキの里親に名乗りを上げてくれた1人の女性。

女性は既にに犬を何匹か飼っていましたが、先住犬たちもロキの事を快く迎え入れてくれたといいます。

ソファでくつろぐ時にも呼吸が苦しくないようにと、ロキのために「あご乗せ台」まで用意してもらいました。

庭の芝生で仲間たちと遊びまわるロキ、このまま幸せに暮らしていけるかと思った矢先、とても悲しい知らせが届きます。

呼吸状態が突如悪化し、ロキは虹の橋を渡ってしまったのです。

2016年9月、保護からわずか6ヶ月後の事でした。

ロキの存在を忘れてはならない

里親となった女性は、Facebook上にロキと、ロキを応援してくれたすべての人へ向けてこのような投稿をしました。

「天国で自由に走り回るロキ!

あなたはもう痛みや呼吸の苦しさから解放されたのね。

みなさん、ロキを愛してくれてありがとう。

どうか、どうか、ロキのように苦しんでいる子のために、あなたができることを考えてください」

ロキの一生はとても短いものになってしまいましたが、最期に愛する家族と穏やかな時間を共有できたことが何よりの救いです。

そして今この時も、ロキのように今も苦しんでいる犬は日本を含む全世界にいます。

ロキの死を無駄にしないためにも、これからのペット産業の在り方、そして私たちがペットに何を望むのかについて真剣に考えなければならないのです。

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