通勤ラッシュで賑わう駅に繋がれ放置されていた犬。”御用済み”として捨てられ、感情を閉ざした犬が掴んだ幸せに涙


朝の通勤ラッシュで賑わう、アメリカ・ニューヨークを走る地下鉄駅。

人々が行きかう駅構内に、1匹の犬がいました。

手すりに繋がれ、不安そうな面持ちで人々を見つめる犬。

しかし誰もが足早に通り過ぎるだけで、その犬を気に掛ける人はいませんでした。

捨てられた犬

朝の騒々しい駅構内で、手すりに繋がれ放置された1匹の犬。

不安そうな顔で行き交う人を見つめるその犬は誰からも気に掛けられず、犬が佇むその場所には冷たい風が静かに流れていました。

汚れた体を細かく震わせている犬に、1人の女性が近寄ってきます。

通勤途中でたまたま通りかかったサラ・ボロックさんは、犬の様子を確認するとすぐさま警察に連絡を入れました。

そして警察が到着するまでの間仕事の時間を押してまで、震える犬のそばに寄り添ってくれたのです。

その犬の詰めは異常に伸びきっており、これまでほとんど歩いたことがない事を物語っていました。

保護された犬

到着した警察に保護された犬は、そのままブルックリンのシェルターに預けられることになりました。

しかし決められた期限内に里親が見つからなければ、この犬には「殺処分」の時が訪れます。

保護された犬はおよそ2歳のピットブルとテリアのミックスで、シェルターのスタッフにより”ベッツィ”と名付けられました。

そして健康状態を調べるために受けた診察により、驚くべきことが発覚します。

なんとまだ2歳であるベッツィから、何度も妊娠・出産した痕跡が確認されたのです。

そこから、ベッツィの悲惨な過去が浮き彫りになりました。

ベッツィの悲しき過去

繰り返しの妊娠・出産にくわえ、ベッツィは至る所に不調をきたしていました。

伸びすぎた爪で肉球は傷つき、目の腫瘍は放置され、呼吸の状態も悪く栄養失調状態のベッツィ。

まだ2歳であるベッツィの身体はボロボロになっていたのです。

ここまでベッツィを追い詰めたのは、粗悪な”パピーミル(犬工場)”の仕業か、はたまた素人が知識もなく繁殖して小遣い稼ぎをする”バックヤードブリーダー”によるものと判断されました。

いずれも犬を愛して繁殖する良心的なブリーダーとはかけ離れた世界にいる人間たちです。

ベッツィのお乳はまだぷっくりと張っていたことから、子どもを産んでさほど日にちが経っていないにもかかわらず、御用済みとされて捨てられてしまったことがわかります

新しい家族の元へ

パピーミルで道具として扱われていたベッツィは、狭い空間に閉じ込められ、遊ぶことも人間と会話することもありませんでした。

そのため、どうやって感情を表現したら良いのかさえわからなかったのです。

なんのしつけも受けていなかったせいで、上手にお散歩することもできません。

んなベッツィには、なかなか里親さんが現れませんでした。

しかし、殺処分までの期限はもうそこまで迫っています。

ベッツィを地下鉄構内で見かけ、保護に協力したサラ・ボロックさんは、自らが里親になることを決断しました。

自分が引き取らければベッツィは死んでしまう、そう判断したのでしょう。

ベッツィにとって捨てられたことは悲しいことでしたが、結果としてパピーミルから解放され、犬として幸せな第一歩を踏み出すことができたのです。

感情表現ができなかったベッツィですが、今ではボロックさんに撫でられると尻尾を振るようになったそうです。

ボロックさんの愛情をたくさん受けて、ゆっくりゆっくり幸せな犬生を歩んで行ってほしいですね。

「どうかどうかどうか、動物保護団体をサポートしてください。

そして、どうかどうかどうか、ペットショップで買わないでください。

買い続けることは、その裏で失われる命があることを知ってください。」

ボロックさんの切実な声に、とても考えさせられます。

犬には感情や思考する力、そして我慢する力も与えられています。パピーミルの道具として使われて、要らなくなったら捨てる、こんなことがまかり通って良いのでしょうか?

犬に満足なご飯も与えず、不衛生な環境下で何度も出産させる。病気になってもほったらかし。犬は悲しい気持ちを我慢しているのです。

こういった悪質なパピーミルは、本当に犬を愛している”シリアスブリーダー”の敵でもあります。

真面目に犬を繁殖しているシリアスブリーダーから直接購入するか、保護犬の里親になるか、このいずれかがパピーミル撲滅の手段として有効なのではないでしょうか。

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